お天気めがねの家庭菜園日記

気象予報士によるベランダ家庭菜園日記です。日々成長する可愛いチルドレンの日常と最新のお天気情報をお届けします!最近は機械学習(Python)にも興味があります。家庭菜園は2018年夏から始めたばかりの初心者ですがよろしくお願いします!(ブログ開始日:2018/12/3)

禁断の愛の化身

とんでもない夢を見ました。夢の中で号泣したのは久しぶりかもしれません。あまりにも衝撃的だったので、忘れないうちにブログに残しておこうと思います。

 

 

 

 

 

美女の名は「キャロット」と言った。

 

その世界では、人間の身体に植物の魂が宿っており、人間として生活する植物達もいた。しかし、人間は差別する生き物。植物と人間が結婚することは法律で許されていなかったのだ。

 

私の嫁は人間だった。妊娠6ヶ月目を迎え、たまに喧嘩はするものの、平穏な新婚生活を送っていた。

 

そんなある日、私はある美女と出会う。彼女は自身をキャロットと名乗った。植物生まれの人間だった。頭からは葉っぱが生えていた。

 

身長は平均ぐらいでスタイルはよく、年は下。モコモコのニットワンピ姿で今どきの可愛らしい女の子だった。私はその不思議な魅力に心動かされた。

 

そしてまたキャロットも、私を愛してくれていた。2人は吸い込まれるように恋に落ちていったのだ。

 

しかし、わたしには嫁がいる。そして何より植物と人間が交際することは禁じられている世の中だった。

 

わたしは嫁に相談した。

 

「これは、不倫とか浮気とか、そんな汚い言葉を超えた人間と植物の純愛なんだ。3人で一緒に暮らそう!」

 

 

 

殴られた。

 

 

 

だが、嫁も仕方なく、見守ってくれることになった。

 

 

 

そんなある日、我ら3人に加えて、何故か職場の元先輩Kさんと遠出することになった。

 

我らは夜行列車に乗り込んだ。Kさんが車両の端に大きな荷物を抱えて座っており、その近くで嫁はつり革を持って立ちながら、こちらを睨んでいた。

 

なぜなら、わたしとキャロットは、その車両の反対側で一緒に寝転がっていたからだ。嫁の視線が突き刺さる。

 

何駅か通り過ぎたあと、夜行列車はある駅に止まった。そこでKさんは仕事の電話が入ったのか急に降りたのだ。

 

 

 

あれ… すぐ出発するのにな…

 

そう思ったわたしは、スヤスヤと眠ったキャロットを置いて、列車を飛び出した。先輩Kさんを呼ばないと怒られる。咄嗟にそう判断したのだ。

 

しかし無情にも出発のベルが鳴る。それに気づいたKさんが慌てて戻ってきた。

 

 

 

プルルルルル…

 

「ちょっと待ってー!!!」

 

 

プシューー

 

 

ガシャン。

 

 

Kさんはギリギリ間に合わなかった。閉まる直前、わたしの嫁も飛び出てきた。

 

Kさんはキレて、車両の扉をどんどん叩いていた。

 

「おれの大事な荷物が入ったスーツケースが中にまだあるんだよ!!!開けろー!」

 

しかし、列車はKさんの荷物と眠ったキャロットを乗せたまま出発してしまった。

 

わたしと嫁とKさんは、ホームに残されたまま見送ることになった。

 

 

私はキャロットに電話をかけたが、熟睡しているのか繋がらない。

 

そうこうしてるうちに、次の電車がきた。私たちはそれに乗って、先に出た電車を追いかけた。

 

 

すると、予期せぬ出来事が起こる。しばらく走ったあと、ホームでもないのになぜか電車が急に止まったのだ。

 

 

 

 

「えー、乗客の皆様にご連絡します。前を行く電車が脱線事故を起こした模様です。安全確認のため、しばらく停車いたします。ご迷惑をおかけして…

 

そのあとはなんと言ったか耳には入ってこなかった。

 

 

 

 

 

脱線事故…だと…

 

 

キャロットは無事なのか…

 

 

私は冷や汗が止まらなかった。

 

 

 

必死に電話を掛け続けるが、一向に繋がる気配がない。

 

 

 

それから数時間が経ったとき、スマホのニュース速報から、生き残った人はほとんどいない大事故だったと知る。

 

わたしは膝から崩れ落ちた。

 

 

 

「キャロットォォっっっっっ!!!!!」

 

 

その後もやはり電話は繋がることはなかった。生き残った人の発表の中に、キャロットの名前が出てくることもなかった。

 

 

 

 

後日、死者の遺品受け渡しの案内が来た。私は全く行く気になれなかったが、嫁に説得されて重い腰を上げた。

 

その乗客の名前とその関係などを受け付けに伝え、供養の品を受け取りつつ、遺品引き渡しの部屋に向かった。

 

乗客の乗っていた車両ごとに遺品が並べられていた。私たちが乗っていた車両の場所に向かう。

 

 

私はそこで目を疑った。

 

 

そこにはちょっと芽が出た球根があった。

 

 

その葉っぱには見覚えがあった。

 

 

 

「キャロット…?

 

キャロットなのか??!?!」

 

 

私は手にとって抱きしめた。

 

 

確かにキャロットだった。

 

 

その時、受付のおばちゃんが近寄ってきてこう言った。

 

「あぁ、その球根かい。生き残ったある人の証言によると、脱線して事故が起きる直前、美女が自分を球根に変えてもらうように女神フローラに頼んでいたそうだよ。人間の姿のままだと助からないと悟ったのかね。」

 

 

私は人目もはばからず号泣した。

 

「キャロットぉおおおおおお!!!!!!お前を大切に育てるからね!!!きっと素敵な花を咲かせるからね!!!!!」

 

 

 

 

そこで目が覚めた。

 

いま、私のベランダには球根がいくつか埋まっている。

 

その中のひとつに、昨日紹介したチューリップちゃんがいる。その葉っぱがキャロットちゃんの頭に生えていた葉っぱに似ているのは気のせいだろうか。

 

 

 

…この子があのキャロットちゃんなのかな。

 

というかキャロットって名前なのに、ニンジンじゃなかったんだね。

 

 

 

寝起きの目を擦りながら、朝日を浴びる彼女に、そっと、優しく水をあげた。

 

f:id:Mt_vegetable:20181214080058j:image

 

 

Fin